読解編も残すところ、
これを含めて3回です。
今回はそれにふさわしく、
歯ごたえがあり、レベルの高い話です。
「抽象名詞句」
なんともお堅い概念ですが、
これの処理ができるかどうかが、
プロなのか、シロウトなのかを区別します。
翻訳のプロの訓練をつんでいないかたの多くは、
ここらへんを知らずに、
シロウト的な訳をしています。
翻訳がかたいなと言う場合は、
だいたいこれが原因ですので、
ここらへんに注意してみてみるようにしてください。
逆に、難しめのフランス語の文章が理解しずらい原因は、
この抽象名詞句にあります。
この抽象名詞句こそが、
フランス語のなんともいえぬ、
硬質性や美しさを形作っているともいえます。
今日話した知識は、
ここを砕いて、理解し、訳す技法です。
ぜひ見につけておいてください。
もうひとつ、
「条件法第二形」も重要です。
これを知らないと、とくに小説の読解で、
意味不明な箇所を残してしまうことにします。
ちょっとしたことです。
これは身につけておくというより、
少し知っておくというだけで十分です。