今回で読解に必要な知識は、
すべてお話しました。

あとは、この知識を自分なりに実践していくことで、
フランス語の文章を読むことができるようになるはずです。

文学の精華たるフランス文学を自力で読みこなす、
素地をついたというわけです。

今回の話は特にそうだといえるでしょう。

長文読解、自由間接話法は、
下手にフランス文学部に
四年間通っても身につかないレベルの知識です。

しかし、これまでの話を聞いてきたあなたならば、
これを完全に理解することができるでしょう。

長~い文をどうやって考えたらいいのか、
どうやって訳したらいいのか、
もう悩むことはないでしょう。

これまでの話のまとめとして聞いてください。

また自由間接話法の説明は、
どの本にも載ってないと思いますが、
これが本質です。

フランス文学の師匠から伝授された知識を、
私なりに現代風にアレンジしています。

漫画によくある「あれ」が、
自由間接話法です。

これが分かれば、
フランス文学の免許皆伝というところです。

人は数年をかけて、
この呼吸をつかみ、やっと理解できるところです。

一応、フランス文学の難解ポイントの一つだけあって、
転換の作業が、あなたも最初は多少難しく感じるかもしれませんが、
二、三の例にあたれば、
完全にマスターできますので安心ください。